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2017年07月12日(水) | 海野宿 ふる里館のブログ

狭く・深く

本当はたくさんのメニューを扱いたい。
しかし心から美味しいと思えるものは、そんなに簡単に見つかるものではない。
まして、お客様全員が心の底から美味しいと言ってくれる料理など無いのではと不安にもなる。
 
美味しいとは何かを考え、あれやこれやと思いを巡らせると最後に辿り着くのは、お袋の味である。
本当に美味しいと思えるものは、実は懐かしさなのではないかと思う。
多くのメニューを抱え、新しさの中に美味しさの可能性を追いかけるのも一つの道である。
しかし、私は懐かしさの中にこそ本当の美味しさがあるのだと思う。
 
たくさんのメニューを抱えるほど深く掘り下げることが出来なくなる。
あまり器用な人間ではないから、手数が多いのは得意ではない。
同じ味、同じやり方を毎月毎年洗練させ、お客様の声を真摯に聞くことでもっと深くを目指していく。
それが自分たちのやり方だと思う。
 
もっと深く掘り下げていくうちに、お客様全員が美味しいと言ってくれる味にいつか辿り着けると思う。
そこに、懐かしさや安心感を感じられる、「また食べたい」もあるのだと思う。
たくさんのメニューを扱うことはできないが、あの宿のあの味と言われるのを目指して深く深く掘り下げていきたい。